2020/12/2 Ibanez JEM77

スティーブ・バイです。ネックがロックナットの止めねじの部分から割れているので接着。割れ方が中途半端と言ったら失礼かもしれませんが、隙間に接着剤を入れるのはなかなか一苦労・・・さすがに割れたところの跡は少しばかり残りますが、塗装もして段差はほぼないので気になるほどではないでしょう^-^

2020/12/2 F/USA ST Professional(リフレット)

フレットを抜いたところまで現在進んでおります。

2020/12/3    F/USA ST Professional (リフレット 続き)

ん~・・・思っていたより状態が悪いですね・・・トラスロッドの効きがあまり良くないのでトラスロッドは緩めた状態で指板修正をして調整幅をフルに使えるようにしていきます。尚且つなのですが、ねじれているというのも問題なのですが、修正して真っすぐにしてあります。

2020/12/7 F/USA ST Professional (リフレット 完了)

 完了です。かなり復活いたしました^-^トラスロッドの効き幅も改善いたしましたので今後も安心して使っていけるでしょう。

指板形状:1FでR9.5inchの円錐(最終フレットで約R11inch)フレットサイズ:Jescar FW 50085-NS ナット:牛骨

2020/12/9 Epiphone Casino Coupe (ネック折れなど)

 接着中。

2020/12/9 Martin GT-70(リフレット)

 マーチン製のフルアコ。エピフォンカジノのような感じですね。このギターはボルト・オンなので、本来であればネックを外してリフレットするべきなのですが、ドライバーをさして緩むかどうか確認してみたところ、感触がなんか危ない感じというのもあり(中でさび付いている可能性があり、折れる可能性もなくもないので・・・)このまま、セットネックと同じ感じで作業していきます。

 作業するにあたり、トラスロッドを緩めなくてはならないのですが、長年締め切った状態だったのでしょうが、固着してなかなか緩まなかったのですが、え~上手いことやって緩めることができたので、リフレット作業は問題なくできるようです。

2020/12/10 Epiphone Casino Coupe(ネック折れ 完了)

 まあ割れた跡は残っていますが、しっかり接着してあるのでもう大丈夫です。ナット交換もしてあります。

 

2020/12/13 Martin GT-70(リフレット 続き)

 フレットの溝が接着剤で埋まっているところがあったり、溝の幅が不均等なところばかりで、なかなか打つのが難しいですが、なんとか打ち終えて磨き終わったところまで進んでおります。もう少しです。

2020/12/13 Sommer Cable

 エンさんせっせっと製作中^-^

 

とりあえず試奏用のSommer Cable(ゾマーケーブル)ができました。ドイツ語読みでSommerをゾマーと読むらしいです。私、最初は"Summer" サマーケーブルと思っていましたが、よく見たら"Sommer"なんですよね。意味は調べたところ”夏”です。冬より夏が好きな私にはピッタリなケーブルです。万が一Winter Cableだったら仕入れていないかもしれません^-^

 

今後このケーブル製作は、もう一段階進化する予定です。7種類のハンダから選べるようにしようかと思っています。なんというんでしょうかね・・・自ら深い沼地に飛び込んでいくような感じです・・わかります?

2020/12/15 Martin GT-70(リフレット 完了)

 フレットが打ち終わって、ナット製作なのですが、ナット幅がかなり広くて持ち合わせの牛骨材では寸法が足りず・・・発注してもよかったのですが、象牙材があることを思い出しまして、マーティンというのもあり、むしろ象牙のほうがいいなと考え、象牙でナットを製作です。ギター側のナットの底面になる部分、写真でもわかるようにトラスロッドが見えていますよね?この部分が接着面より若干飛び出ているのでナットの底面の中心を丸く削ってトラスロッドに当たらないように加工してあります。このトラスロッドの飛び出しのせいでナットの製作が何倍も難しくなるという・・・しかしそこは経験でカバー。いい感じで取り付けております。

 電気パーツもリフレット前に取り外してあったので、洗浄して元に戻します。その後、ナットの弦溝を切って、弦を張って弦高調整をして終わるかと思いきや、リアピックアップの下に敷いてある黒い台座の厚みがありすぎて弦高を下げられない・・・ですので、これは作るしかないというわけで、まず台座を何とかして外します。(うま~くやらないと外れないのです)外した台座を型にして同じ形で薄いものを製作し、今度はうまいことピックアップの下にいれ、これで弦高調整ができるようになりました。

 さすがマーティンという感じで、生なりがすごいです。ピックアップはDeArmondなのですが、これがまたなんとも言えない気持ちいい音なんですよ。

 

指板形状:1FでR9.5inchの円錐(最終フレット約R14inch)フレットサイズ:Jescar FW50085-NS ナット:象牙

 

2020/12/19 Fender Custom TE(リフレット)

 Made in Indonesiaのフェンダー。セットネックだしフェンダーなのか?って感じですがフェンダーらしいです。

フレットを抜いて、溝の掃除をしたところまで進んでおります。溝の中は接着剤というかなんかゴムみたいな感触の、粘りがあるパテのようなもので埋まっていたので、すべて取り除いてあります。

2020/12/20 Fender Custom TE(リフレット 続き)

 打ち終わるところまで来ました。ステンレスフレットなので、硬いですね・・・。

2020/12/22 Seymour Duncan TE(リフレット)

 安くリフレットをしてくれるところで、一度やったらしいのですが、まぁ・・・ねって感じなので、リフレットです。ネックのグリップはすでにオイルフィニッシュになっているので、指板もオイルフィニッシュ仕上げでいきます。

 今回フレットの溝は大丈夫ですが、ナットの溝に接着剤が大量に・・・もともとナットの底面はフラットなのですが、R付のナットをなぜか装着してあり、隙間ができるところを接着剤で埋めたような形になっていました。R付を使った意図があるのかどうなのか、私にはわかりませんが、底面はフラットのナットに交換いたします。

2020/12/23 Seymour Duncan TE(リフレット 続き)

 指板修正をして、木地着色、そしてフレット打ちです。現在は、打ち終わったところまで来ました。そうそう、オイルフィニッシュ仕上げというか、当工房オリジナルのカルナバワックス仕上げで最終的には終わる予定です。カルナバ自体もオイルで溶かしているので、オイルフィニッシュでもあるんですけどね。

2020/12/24 Seymour Duncan TE(リフレット 続き)

 フレットを仕上げて、人肌よりも少し温度が高いぐらいまで温めたアマニオイルを塗布し、その後、カルナバワックス仕上げです。乾燥を待ちます。

2020/12/28 Fender Custom TE(リフレット 完了)

 作業台がぐちゃぐちゃですんません・・・。なんとなくPRSとフェルナンデスとエピフォンの面影があるフェンダーですが、悪く無いです。ステンレスフレットはあまり打つことがないですが、このギターについては固い音がするとかニッケルと比べて冷たい音がするとかそんな感じはなかったですね。Jescarだからなのか、打ち方の問題とかもあるのか・・・ステンレスに対しての印象が少し変わりましたね。いいです^-^

指板形状:1FでR9.5inchの円錐(最終フレットで約R12inch)フレットサイズ:Jescar FW57110-stainless ナット:牛骨オイル

2020/12/28 Seymour Duncan TE (リフレット 完了)

 皆様、年末はどうお過ごしですか?この投稿をもって今年のリペア進行状況は終了となります。今年はコロナウイルスにより、なんだか落ち着かない一年でしたね。くる年が明るく素晴らしい年になるように、私は変わらず前を向こうと思っております。後ろは振り返らず、嫌なことは忘れてしまい、都合の悪いことも忘れてしまい・・・いやそれはまずいか^-^まあとにかく今年もありがとうございました。

 

というわけで、リフレット完了です。カルナバワックスがいい感じになってきたので、余分なワックスをオイルで拭き取りナットに弦溝を切っていきます。弦を張って最終調整して完了。トラスロッドもまだ余裕があるので今後の調整ももちろん可能です。

 カルナバワックスを指板に塗っているのは当工房ぐらいだと思いますが、カルナバワックスとして使えるようにする前の、原料となるカルナバワックス(カルナバ蝋)自体を手に取ればわかるのですが、薄いガラスのように硬くて融点が90℃以上。そのままではワックスとして使うことができないので、なんらかのオイルと混ぜて使いやすくしたうえでワックスとして完成するのですが、塗布後、完全に硬化すればワックスの中では保護する能力が最上級。こんなに素晴らしいものをどうしてみんな使わないんだろう?と、いつも塗るたびに思っています^-^

 

指板形状:R9.5の円錐(最終フレット約R12inch)フレットサイズ:Jescar FW55090-NS ナット:牛骨オイル