完全にブリッジがはがれた状態でお預かりした、矢入貞雄さんの手工ギター。ブリッジ側と、ボディ側の接着面をきれいに整えて、圧着。まだまだ現役で使用できそうです^ー^
こちらは、おおむねブリッジがはがれていたので、一度完全にはがして再接着です。はがしてみるとブリッジの接着面が塗装に載っていたので元々しっかりと接着されていなかったようです。塗装に載っている部分をはがすため、ブリッジの形にナイフで塗装に切り取り線を付けたところの写真が最初の写真です。この切り取り線の通りにはがして接着。ハイランダーPUの調整と弦高調整などをして完了です。
電気パーツ交換、ブリッジ交換、ナット交換です。ピックアップはLindy Fralin P90ソープバーとブロードキャスターに交換。スイッチはCRL、ポットはCTS、ボリュームポットには半固定抵抗を取り付けて、スムーズな音量調整ができるようにしてあります。コンデンサーはビタミンQ、ジャックはスイッチクラフト、配線材はRemington Industries、ブリッジはゴトー、ナットはT-styleオリジナルの牛骨WAXです。あとは、ペグとフレットをやれば完璧です^ー^
Braded Shield Wire 。ギブソンに使われている配線材ですよね。今回購入したこのワイヤーなのですが、使いやすいししっかりした芯のある音なので気に入っていたので、この際まとめて買おうと思い問い合わせると、どうやら日本にもアメリカにも在庫がない状態で、納品に1年以上はかかる・・・なんてこった。。。あきらめきれないので調べていくと、最初イタリアにあったのですが、サイトが怪しいのでやめることにして、その後イギリスで発見!ふ~世界を旅した気分になりましたよ^ー^
とりあえず、バラバラにしていこうということで、コントロールノブを取ろうとしたら、固い、めっちゃ固くて抜けない。いきなりつまずきましたが、ドライヤーで温めたら何とか取れました。電気パーツをギター内部から引きずり出して、ポットの洗浄をするのですが、アースカバーでポットが覆われているので、まずこれを外して洗浄です。
その後ナットを取ると、指板がはがれていたので接着するのですが、ネックバインディングもはがれているので、同時に接着です。指板に使う接着剤とネックバインディングに使う接着剤は種類が違うので、同時に接着するのは難しいのですが、指板接着ではみ出る接着剤の処理が困難なのでなんとかして同時接着しております。
指板エンド部のネックバインディングの剥がれは、写真の通りな感じで接着しております。はみ出た接着剤は指板修正できれいになるのでご安心を。
フレット打ってま~す。
完了です。トラスロッドがほぼ調整が効かないような状態なので、今回はトラスロッドで強制は一切していない状態で弦を張って、ネックが真っすぐになるようにしてあります。グニャグニャ動きそうなネックではなさそうでしたので、弦を張りっぱなしでも反っては行かないだろうと判断しております。
指板形状:3FでR9.5inchの円錐(最終フレットで約R13inch)フレットサイズ:Jescar FW47104NS ナット:牛骨WAX
レゲエマスターです。色々やることはありますが、まずはリフレットです。ラウンド貼りの指板で薄いというのもあり、最小限に削る必要があるのですが、トラスロッドの効き幅も少ないのでなかなか悩ましいところ・・・幸い大きく反っていたりはしないので、ヒーターをかけることなく円錐状の指板を作ることができました^ー^
フレットを打ち終わって、すり合わせが終わったところまで進んでいます。
無事完了です。ピックガードは、元々装着されていなっかったので、新しく製作しております。黒・白・べっこうの3PLYはあまり出回っていない材料なのですが、当時のものに近いピックガード材で製作しております。
指板形状:1fでR14inchの円錐(最終フレット約R16inch)フレットサイズ:Jescar FW55090-NS ナット:牛骨(漂白)
片方のネック、構えて下側に来るほうのネックをすり合わせ、両方のナットを交換です。もうちょっとで終わります。