指板修正は楽にいけるかなぁ~と思っていましたが、指板のRがいい加減な状態でしたので苦戦・・・まあ接着剤まみれだったので薄々崩れていそうだなとは思っていましたがね・・・。そんなこんなでフレットを打ち、アマニオイルと蜜蝋で指板を保護して、ナットを取り付け弦を張って調整をし、無事完了です^ー^
指板形状:1FでR10inchの円錐(最終フレットで約R12inch)フレットサイズ:Jescar FW55095-NS ナット:ブラックタスク(お客様お持ち込み)
Lindy Fralin Split JAZZ というピックアップに交換です。1,2弦側と3,4弦側が別々のコイルになっていてハムキャンセルされる仕組みのピックアップなのですが、元々は配線がシリーズ接続されているものをちょっと改造してコイル一個一個が独立するようにリード線を入れ替えております。というのも今回は3点切り替えのロータリースイッチ(4回路3接点)を使って、ブリッジPUのパラレル、ネックPUの3,4弦側コイルとブリッジPUの1,2弦側コイルのシリーズ、ブリッジPUのみのミュートスイッチという回路にサーキット変更するからです。ネックピックアップはパラレルで独立させたいのですが、ネックPUとブリッジPUのシリーズにしたときに電気的に無理なので、このポジションの時だけはネックPUの1,2弦側のコイルが混ざるので、純粋にネックの3,4弦側コイルとブリッジの1,2弦側コイルのシリーズの音を出す際には、ネック側のボリュームを絞れば使えるようになっています。
ん~輝いてきた・・・。
ん~・・・まだまだ終わりそうにない・・・。既製品のクランプでは入らないところがあるので、クランプを製作して圧着。ボディエンド部の4個がそれです。
トップコート中。明日、研磨して再度クリアーを重ねていきます。ラメ部分を研磨するのは明日が最初になります。現在はまだざらつきがあるような感じですが、もう少し滑らかにしていきたいと思います。テカテカにするつもりはないのでどのくらい吹き付けるかは研磨、塗装、乾燥、確認という順番でやっていき、いい感じのところでやめて乾燥に入る予定です。
これから本格的に始まりま~す^ー^
フレットの溝の掃除ですね。今回は水という名の魔法の液体を使って、溝の中の接着剤を取り除いております。20か所の溝をきれいにしていくのは、なかなか骨が折れる作業ですが、折れることなく無事きれいになりました^ー^きれいになったところで次はヒーター修正をしていきます。どう考えても指板をけずるだけではいい感じにならないのでネックヒーターも合わせて今回は修正していきます。
さてと、弦高を合わせるのに指板のローフレット側を多めに削るため、ポジションマークが修正中に無くなってしまわないように取り除いておきます。1フレットから7フレットのポジションマークをはずして指板修正していっているのですが、途中で9フレットも外しました。現在まだ修正中ですが、かなり厳しい状況ではありますね。最終的にはブリッジも若干削る必要が出てくるかもしれません。
指板修正の途中で、ポジションマークを戻すのですが、そのまま戻すのでは外した意味がありません。指板を削った分ポジションマークを深く入れるため外したところはすべて掘り下げて戻しております。その後指板修正を再開。そんなこんなで修正完了。指板の状態は1FでR10inch、12FでR11inch 1弦側は14Fまで真っすぐですが、6弦側は12Fまでが真っすぐな状態です。要はねじれつつ真っすぐにしているということです^ー^
フレットを打ち終えて、すり合わせ。指板修正をした時と同じようにギターをセットして、フレットのすり合わせをしていきます。実は、指板修正をする前にトラスロッドをどういう状態にしてあるかというと、今回は120度回した状態で指板修正してあります。フレットを打つことでネックを逆反らせたので、フレットのすり合わせをするときには、トラスロッドを戻してすり合わせ。現在は45度程度締め込んである状態です。
その後、フレットの端を綺麗に処理し、磨いているところです^ー^
終わりました~!かなりハードなリフレットでしたが、無事完了です。色々難関があったのですが、ピックガードの貼り付けもなかなか曲者でして、もう経年劣化で縮んで、中心部が膨らんでいて、ほぼ剥がれていたのですが、これをどうにかして貼り付けなければいけないという・・・悩みましたが最終的な結論は曲げてなんとかする。曲げるといっても結構厚みのあるピックガードというのと、劣化してヒビがかなり入っているので、バラバラになる危険があるのです。曲げるのは温めればいいのですが、割れのほうは・・・考えた結果、裏から接着してから曲げる。こうすることでなんとか貼れるようになりました^ー^貼り付け方法は両面粘着シートです。エポキシなどで接着すると、今後ピックガードが動いたときにトップ板が割れる可能性があるのでこれぐらいがちょうどいいのです。
その後ナット、サドルを製作して、最終調整。ブリッジ上面を削り落とすことなく、ギリギリではありますが調整できました。弦高は12F、6弦で2.3mm、1弦で1.6mmです。背の高いフレットを打っているので、パッと見は高く見えますが、弾けばわかります。いい感じです^ー^
指板形状:1FでR10inch 12FでR11inch 13Fから18Fは約R11inch 19,20FはR12inch フレットサイズ:Jescar FW55095-NS ナット:牛骨ワックス サドル:牛骨(漂白)