ブログのほうで書ききれなかったので、指板についてこちらに簡単に書いておきます。
ビールの缶の上側をナット、下側をサドルとして定規を当ててみてください。(コーラでもいいです)ナットはサドルより幅が狭いので弦を張った時のように、斜めに当てなくてはダメですよ。どうでしょう?ローとハイに隙間ができますでしょうか?缶は真っ直ぐなのに弦からしてみれば逆ぞりの状態です。そうなんです!ギターもこれと同じことが言えるんです。
円柱の指板はトラスロッドで調整する時、見た目真っ直ぐにすると逆反るんです。なので 順ぞりにするしかないのですが、そうすると1弦と6弦での逆ぞり具合が一番大きいので、1弦と6弦でのネックの位置を真っ直ぐからやや順ぞりにしていくわけです。しかしそうすると3弦4弦は大きく順ぞるわけですねー。
ギターの指板はアールが緩いので、だからと言って弾けないわけではないですが、弦高を下げるとビリつきや音詰まりといった問題が出てくる可能性は高そうです。
フレットで合わせればいいんじゃない?という声も聞こえてきそうですが、フレットをすり合わせて円すいにするのはまず無理でしょう!やったことはありませんが、(やる勇気もありません!)間違いなくフレットがなくなります。もしくは薄~くなります。ブログのほうで写真を載せましたが、円柱を円すいにするとハイポジションにいくにつれ、アールが大きくなるので、真ん中辺がどんどん削れてしまって、しまいにはなくなるでしょう。それにフレットの残りの厚さに大きく差が出てしまうと、演奏上問題が起きます。
ブログで紹介したのはアコギのリフレットですが、円すい指板はむしろストラトなど指板のRがきつく、弦高をなるべく下げたいという要望が多い、エレキのほうが有効な手段と思われます。
長々と読んでいただきありがとうございます。